保有株を生かす方法とクロス取引とダイワネットローン
クロス取引やIPOを楽しんでいる人は、3月というのはとても忙しい。
IPOの多い月にもなるし、株主優待の一番多いのが3月になる。
多いのはありがたいのだが、こまるのは資金繰りである。
IPOは色々な証券会社で実施しているため資金を分散しなければいけないし、
人気株主優待は早いうちからクロスをかけておかないと、一般信用が売り切れになってしまう。
しかし早くから仕込めば、その分資金が拘束されてしまう。
ただIPOに関していえば、ほとんどの証券会社で単元株の申し込みをすればよく、そこまでの資金はいらない。
クロス取引も信用取引の売りに関しては、そこまでの金額はいらなくクロスしている相方の現物株が代用有価証券になってくれる為まだいいのだが、
問題はその現物株である。信用取引ではないため、その分だけお金がいるのである。
それに、100万を超えている株も沢山ある。
それで資金繰りを色々考えてみた。
目次
大和ネットローン
僕は20才ぐらいから株をやっているのだが、その当時はスマホ等もなく、今ほどは情報がなかった。
そんな中、証券会社選びでは大和証券の宣伝の賜物か何なのかは知らないが、
”株をやるなら大和証券”
と自分の中で決めていた。
今となっては、あちらこちらの証券会社に浮気をしているのだが・・
しかし今でも僕の保有する現物株は大和証券経由で預けている。
暴落時に優待株や高配当株をちょこちょこ買っているので、今となっては株高の影響もあり、買っているときよりは値上がりしているのだが、
僕は今までこの保有株の使い道に悩んでいた。
当然保有してれば、配当や優待、キャピタルゲインも得られる。
しかしもっと何か有効活用できないかと考えていた。
貸株・・企業も1日株主を防ぐ為なのか、長期保有を条件に優待を出すように変更しているところもある。
そうなると株主番号が変わってしまう可能性がある貸株は不利になるであろう。
信用取引の代用有価証券として使う・・当然取引額は上がるのだが、僕の保有している株をクロス取引で買い増す時、平均取得単価が上がるのも嬉しくない。(せっかく安い時に買っているのだから)
そんな時ふと大和証券の商品で
”大和ネットローン”
なるものに目がとまった。
ダイワのネットローンとは | 証券担保ローン | 大和証券
自己の所有する株等を担保に入れ、お金を借りるというものなのだが、
”株を担保に入れてまで金は必要ではない”
と一瞬思ったのだが、
だが、もしこのお金でクロス取引に使ったらどうかと考えた。
優待品ー諸経費ー大和ネットローンの利息>0
ならば得するということである。
しかし気になる点もいくつかある。
1・どのように借りどのように返し、返済日はいつか?
2・信用機関に登録されるのか?
1に関してはすぐに分かった。自由返済らしく、極端にいえば、1日でもいいわけである。クロス取引するには少しでも経費を抑えたいところであり、終わったらすぐに返済したい。
振込も大和証券に登録してある銀行に振り込まれ、返済も大和証券のホームページからできる。
そして僕の1番気になっていたのが2である。
僕はローンといっても家のローンしかなく、jcbの”ザ・クラス”を狙っている身としては、たかがクロス取引で借りたお金のために、信用機関に登録されたりしたら身も蓋もない話である
もし登録されるならこんな話はすぐに却下である。
ホームページを見てもいまいちわからなかったので、詳細を知りたく電話してみた。
僕「クレジットカードを作る時とかローンを組む時に、その会社は信用機関に色々と情報を知らせたり集めたりしますよね。
僕がもし証券担保ローンを利用したら、大和さんもそういうところに僕が借りたことは知らせたりするのですか?」
大和「お客様の情報は弊社の中でのみ扱させていただきますゆえに、これを第三者や第三者機関に知らせることは行っておりません。」
僕「それではクレジットカードを作るときとかに、証券担保ローンが足かせになり作れないということはないのですね。」
大和「お客様が弊社の証券担保ローンを利用したために、クレジットカードが作れないということはありません。
繰り返しになりますが、お客様の情報を第三者や第三者機関に知らせることは行っておりません」
心配性な僕は日を改めて同じ質問をしたが、答えも一緒だった。
それなら使わない手はない。
実践
銘柄名:平和(6412)
実施日:3/15朝一の成行で約定
約定単価:2218円
株数 :400株
優待 :3500円券8枚
買い :楽天証券にて一日信用にて現引きしてカブコムへ移管
売り信用:カブドットコム
ダイワネットローン:3/14に100万借り、4/1に返済
*実質年率2.84%で計算
諸経費
楽天1日分金利+カブコム売り手数料+貸株金利分
+ダイワネットローン金利分
46+820+473+1478 = 2817円
優待券を換金(前回の実績)
2019年1月金券ショップにて
1枚1300円にて買い取り
1300× 8 = 10400円
10400 - 2817 = 7583円
結果 7583円のプラスになる
最後に
少し諸経費は高くなるが、十分プラスになる
しかし気をつけなければいけないのが、クロス取引で得られる優待価値とそれにかかる費用と証券担保ローンでかかる費用を計算して損益分岐点をわかっておかなければいけない。気付いたら足が出てた~!なんていったら元も子もない。
僕はエクセルで管理している。
もう一つ気をつけなければいけないのが、
大暴落である。
担保として預けている証券等の価値が激減して
借入額が担保評価額の70%を上回ったぐらいから色々と制限がかかり、90%を越えると催告なしに処分される可能性があるため気をつけなければいけない。
国内上場株式であれば、時価評価額の50%まで借りれるがマックスまで借りないほうが無難であろう
最後に、ずっと眠らせているだけの保有株があるならば、このような使い方があってもいいのではないだろうか。
巷ではポイントの二重取り三重取りなど色々考えてやってらっしゃる方もおられるが、この保有株でもそのような考えができるであろう。
今までの話は、大和証券での話であり他の証券会社では違うと思うので確認したほうがいいであろう。