家族と節約と私

家族と節約が大好きな2人の女の子のパパです。

男から見た流産

今僕たちには2人の子どもがいる。

しかし2014年以前は僕たち夫婦は涙の連続だった。
子どもというものは、すぐに授かるものと思っていた。いや、かなりの勘違いをしていた。


目次

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1回目の流産

結婚してからは、2人の時間を楽しむためこどもはつくらなかったが、しばらくして

”こどもをつくろうか”

となりすぐさま妊娠をした。

僕らはすぐに妊娠の関連本を買い、周りにも妊娠の報告した。毎日が幸せに過ぎていった。
そして妊娠7週も終わりに近づき、母子手帳ももらったころ、家で妻がトイレで倒れ泣いていた。


僕にもすぐにわかる流産だった。

トイレで拾った物体を持ち病院へ向かった。

先生は
”残念ですが流産です。完全流産ですので大丈夫です。これが・・・・だったら・・・大変・・・。とりあえずお持ちした物を検査にかけます。・・・・・・・・ください。”


その場の状況把握だけで精一杯で先生の話もよくわからなかった。
妻はずっと泣いていたが、帰りの車の中では泣き止み無口だった。

妊娠報告をした周りには今度は流産報告となった。

2回目の流産

子宮も元に戻り、妊娠できるようになった。そしたらすぐに妊娠した。

僕は何の根拠のない
”今度は大丈夫だよ”

を言い続けた。

自分の中でも、”次はいくら何でも大丈夫だろう”とタカをくくっていた。

そして順調にきていた妊娠7週目の診察が終わった夜

流産した・・


この前の反省を踏まえ誰にも報告しておらず、人知れず二回目の流産となった。

3回目の流産

妻は情緒不安定となり、笑ったかと思ったらいきなり泣き出したりしていた。

このころになると、僕もかける言葉が見当たらなくなってきた。
何を言っても根拠のない言葉にしか聞こえない。

子供が欲しいというより、この妻の心を早くリカバリーせねば、という思いで不妊治療をすすめた。妊娠できないというわけではないのだが、一刻もはやく子どもを抱かせたかった。

そんな甲斐もあってか3回目の妊娠になった。

この辺で有名な不育症の病院に行き、

”何かしらの値が悪い”

と言われ仕事も早退や遅刻をし1本2万円する注射を何回もしていた。


が、妊娠7週目がきて・・・・・・また流産した



3人に名前をつけ、水子の供養をしてきた。

このころになると、僕は周りの子どもを見れなくなった。悲しくなるからだ。

4回目の妊娠

僕は焦っていた。早く妻に子どもを抱かせたいと思い、養子を提案したが・・・すぐに却下された。

このころ妻も色々考え、仕事でも責任ある役職を辞退し自分に少しでもストレスのかからない環境を作っていた。

そんな中4回目の妊娠をした。


今度は不育症専門の大学病院へ通った。そこの病院は注射を打つわけでもなく、ただ話を聞き経過観察だけだった。


そして魔の妊娠7週がやってきた。


毎日ビクビクだった。
妊娠7週と6日が過ぎ妊娠8週目の朝妻は寝ていた。何事もなく8週目を迎え僕はとても嬉しかった。

妻にストレスをかけてはいけないと思い、できるだけその話はしなかったが、あきらかに妻も喜んでいた。

それから子供も妻の中で無事に大きくなり、出産した。


今でも出産しているところのビデオがあるが、その中で僕は泣いているのだが、妻は子供に向かって

”あなたが生まれた来て嬉しいからパパは泣いているんだよ”

と言っているが


勿論間違っていないがただ、今までとても苦労してきた妻に子供を抱かせることができたという嬉し涙も含まれている。

まとめ

以前の女性は結婚したら退職し、”家内”という言葉通り家のことをやるのが当たり前のところが多かった。
しかし今は共働き世帯が増えてきている。
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出典元:内閣府男女共同参画局
1-2-8図 共働き等世帯数の推移 | 内閣府男女共同参画局

僕も仕事をしているのでわかるのだが仕事というのはある程度ストレスがかかってしまう。ストレスと感じてなくても、微弱なストレスが蓄積されているであろう。


しかも仕事が終わって帰ってからも、今度は家事育児が待っている。しかも家事育児を夫婦でやるのではなく

手伝っている

と思っている夫は多くまだ女性の負担が多いのが実情であると思っている。


これではなかなか心も体も休む暇がない。

これはあくまで僕の考えであり他にもたくさんの原因があるのは重々承知ではあるが、

このストレスというのは子どもを産む女性の体には悪影響をおよぼすのではないかと思う。ちなみに、僕の妻は、ストレスを開放したから出産までこぎつけることが出来たと思っている。

今の日本は、女性も働きに出て労働参加を促している。女性が働きに出れば、国内総生産GDP)を押し上げる一因になるのではないかとされているのである。
経済面で見れば、プラスなのかもしれないし労働意欲が高い女性も沢山いるのだが、女性が子供を産むということを考えれば、あまりよろしくないのではないかと思っている。

しかも不妊治療や不育症治療は金額がバカにならない。それでお金を稼ぐため、また働きに出なければならない。
これでは悪循環ではないか。

国には子供を望んでいる世帯の待遇改善、又不妊治療等でかかるお金の全額助成を望む。子どもをつくる世帯の経済面の負担を無くしたい。子どもが増えることは、将来の日本を支えると思っている。